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2017.12.01

昔は40歳で「初老」、現代は何歳から!?

昔は40歳で「初老」、現代は何歳から!?

昔は40歳で「初老」、現代は何歳から!?

 2017年7月に厚生労働省が発表した「平成28年簡易生命表の概況」によると、2016年の日本人の平均寿命は、男性が80.98歳、女性が87.14歳。男女ともに80歳を超えており、つまり60歳を迎えても人生があと4分の1残っているのが「普通」なのだだ。近頃の高齢者はアクティブで、スマートフォンやタブレットなどデジタル端末を使いこなしていたり、抜かりのないオシャレをしていたり……あまり「高齢者」な感じがしない人も多い。かつては40歳(数え年42歳)、現代でいうところのアラフォー世代の人たちのことを「初老」(しょろう)と呼んでいた。

■初老を迎えて行う風習は、今も全国各地に残る

 医療制度では、65~74歳を前期高齢者、75歳以降を後期高齢者と呼んでいるので、40歳=初老と聞いてもピンと来ないが、かつては40歳の異称として「初老」という言葉が使われていた。男性は大厄となる40歳の年に神社で厄払いを受け、初老祝い(初老の賀とも呼ばれ、人生初の長寿祝いにあたる)として餅やぜんざいなどを近所に配るという風習も盛んに行われていた。地域によっては大勢の力で厄を払うという意味合いで、40歳の男性が同級生と一緒に旅行に行く風習があったりもする。

 現代では、40歳=初老というイメージは薄れ、40歳(アラフォー真っ只中)=人生の折り返し地点というイメージが強くなってきてはいるが、それでも40歳は老いを実感しはじめる時期で、病気に注意したい年代である。かつてほど盛んでないにしろ、現在も満40歳で大厄となる男性が厄払いを受けに神社に出向く風習は残っており、服装はスーツにネクタイが主流となっている。ちなみに、紅白の祝餅が用いられる風習のある石川県金沢市では、現在も比較的盛んに初老祝いが行われているという。

■男性と女性、それぞれが「老い」を意識するのは

 女性が「老い」を意識するきっかけとしてよく挙げられるのが「更年期」、そして「閉経」である。閉経を迎える前後5年間を「更年期」と呼び、これまで規則的にきていた月経が不規則になっていき、月経がこなくなれば「閉経」となるのだが、更年期が来ると女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少するため、ホルモンバランスの乱れが顕著となり、心身にさまざまな不調が現れやすい。とりわけ日常生活に支障をきたすほどの重い症状が現れた際は、更年期外来などの医療受診が望ましい(いわゆる更年期障害の可能性がある)。「閉経」を迎える年齢は個人差があるが、平均は50歳前後。そのほか、肌や髪といった容姿の変化にも女性は老いを感じやすいという。

 他方、男性が「老い」を感じるのは「体力の衰え」、あるいは「物忘れ」「性欲減退」などであり、仕事や日常生活のふとした瞬間に以前とは違う自分に気づいたりする。男性も、毛髪量の減少や後退、白髪が目立ち始める、お腹が出るようになったなど、容姿で老いを感じる。

■満60歳で「還暦」、数え77歳で「喜寿」、88歳で米寿……年齢の呼称はいっぱいある

 40歳を「初老」と呼ぶとなると、では50歳は何と呼ばれるのだろう……? 実は、年齢の呼称は、幼少期から老年期まで、節目節目ごとに用意されているのである(以下はすべて数え年を用いる)。ちなみに数え年は、その年の誕生日を迎えていない場合は満年齢+2歳、すでにその年の誕生日を迎えた場合は満年齢+1歳で計算する。

 2~3歳の男女は、抱かれてにっこり笑うという由来から「孩提(がいてい)」と呼ばれる。7歳に満たない男女は、罪を犯しても罰せられることはないという意味から「悼(とう)」。7~8歳の男女は、背の高さが三尺ほどでいとけないという意味で「三尺の童子(さんじゃくのどうじ)」。10歳くらいの男女は、子どもの髪型(つむじを中心に周囲を円形に少しだけ残して後は剃り落とす)が由来で「辻髪(つじかみ)」。

 15歳の男の子は、孔子『論語』の「十有五にして学に志す」が由来で「志学(しがく)」。15歳の女の子は、昔は15歳で簪(かんざし)をつけ成人したと見なされていたため「笄年(けいねん)」。20歳の男女は「二十歳(はたち)」と呼ばれるが、20歳男性に対しては、成人したという意味で「弱冠(じゃっかん)」、あるいは一人前と認められる歳という意味で「丁年(ていねん)」とも呼ばれる。30~50代前半の男女は働き盛りの期間のことはまとめて「壮年(そうねん)」。30歳男性は、妻がいるという意味で「壮室(そうしつ)」、孔子『論語』の「三十にして立つ」が由来で「立年(りゅうねん)」「而立(じりつ)」と呼ばれる。

 40歳の男女は「初老(しょろう)」と呼ばれるわけだが、そのほか40歳男性に限っては、孔子『論語』の「四十にして惑(まど)わず」が由来で「不惑(ふわく)」、また気力や知力が充実している時期という意味で「強仕(きょうし)」とも呼ばれる。50歳男女のことは「中老(ちゅうろう)」と呼ばれる。50歳男性のことは、孔子『論語』の「五十にして天命を知る」という言葉が由来で「天命(てんめい)」もしくは「知命(ちめい)」と呼ばれる。

 60歳男性のことは、孔子『論語』の「六十にして耳順う(みみだこう)」が由来で「耳順(じじゅん)」。そして、現在ではむしろ“初老”のイメージが強いであろう60歳の男女は「還暦(かんれき)」と呼ばれるわけである。この「還暦」の語源は、生まれた時の干支の年に戻るという意味合いから来ている。

 70歳男性は、孔子『論語』の「七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず」が由来で「従心(じゅうしん)」。77歳男女は、「喜」という漢字の草書体が「七十七」にも見えるという由来で「喜寿(きじゅ)」。80歳男女は、「傘」という漢字の略字が「八」と「十」からできていることから、「傘寿(さんじゅ)」。88歳は、「米」という漢字が「八十八」とも読めるという由来から「米寿(べいじゅ)」。90歳男女は、「卒」という漢字の略字が「九」と「十」からできていることから「卒寿(そつじゅ)」。 99歳の男女は百の字から一を引くと白の字になることから「白寿(はくじゅ)」。100歳男女は、「百寿(ひゃくじゅ)」。そしてそして……100歳からさらに20年後の120歳は、60歳の倍の年齢(!)であり、人生で2回目の還暦を迎えられたという意味で「大還暦(だいかんれき)」の呼称が与えられるのである。

■現代の初老「還暦」の人にふさわしいプレゼントは?

 ともあれ、現代は満60歳を迎える「還暦」の年齢を初老と捉える傾向が強く、「初老祝い」よりもはるかに「還暦祝い」のプレゼントの需要が高いといえる。ちょうど「定年退職」と重なるからまとめてお祝いしよう……という場合もあるが、いずれにせよ、何をプレゼントするかは悩みどころ。どんなものが喜ばれているのだろうか。

 還暦祝いでは、赤いちゃんちゃんこや赤い頭巾など、「赤色のもの」を身につける風習がある。これは、かつて日本では「赤=魔除けの色」とされていて、赤ん坊の産着でも赤が用いられ、同様に還暦祝いでも、暦が一巡して生誕時に還るという意味合いからやはり赤色のものを身につけるようになったためである。その名残で還暦祝いとして赤モチーフのプレゼントを贈るといったスタイルも存在しているものの、現代はどちらかというと「相手に喜ばれるもの」を念頭に、縁起の悪いものは避け、なるべく年寄りくさくないものを選ぶことが勧められている。

 人気が高いのは、夫婦や家族で楽しい思い出を作れる「旅行」、60本の赤いバラが定番の「花束」、世界にたった一つだけの記念品になる「お名前ポエム」や「似顔絵」や「還暦テディベア」など。「グラス」「食器」「置時計」「フォトフレーム」などに名前を刻んでもらうこともできる。また、アクセントになるような「赤系(ワイン色やえんじ色)のファッションアイテム」も一定の人気を保つ。「赤いちゃんちゃんこ」に関しては、記念撮影をしたりイベントを盛り上げるためのグッズとして使われることが多く、レンタルを利用する家庭もある。

 男性への還暦祝いとして人気が高いのは「お酒」「財布」「時計」「趣味グッズ」。お酒は名入りのラベルをつけたり、生まれ年のワインを選んだりするのが人気。「財布」「時計」はファッションに無頓着な父親や義父にしっくりくるような質の良い品を選りすぐって贈りたいという気持ちから選ばれるようだ。また、定年退職後に思う存分趣味を楽しんでもらいたい、と関連したグッズを選ぶという手もある。いずれにせよ、相手の好みをリサーチした上で贈る品を選ぶことが望ましく、あまり「赤」にこだわる必要はない。

 女性への還暦祝いとして人気なのは、ストールなどの「ファッションアイテム」、ネックレスやイヤリングなどの「アクセサリー類」、肩こり等の解消を助けてくれる「マッサージ機器」など。男性同様、やはり相手の好みをしっかりリサーチしておくことが重要である。

■初老でも元気な人が増加中!?

 現代の初老ともいえる満60歳の「還暦」を迎えた後も元気に過ごしている人はかなり多い。2017年に満60歳の誕生日が来て還暦を迎えるのは、1957年(昭和32)生まれ。日本が敗戦後の焼け野原から復興し、高度経済成長期の真っ只中に生まれた彼ら彼女らは、以後のバブル経済、平成不況、リーマンショックなどの経済に翻弄される日本の情勢とともに人生を歩んできた人たちである。

●著名人で「還暦」を迎える人たち

 1957年生まれの著名人の顔ぶれを見ていこう。

 芸能人だと、女優の大竹しのぶ(1957年7月17日生まれ)、戸田恵子(1957年9月12日生まれ)、かたせ梨乃(1957年5月8日生まれ)、眞野あずさ(1957年7月4日生まれ)、名取裕子(1957年8月18日生まれ)、俳優のうじきつよし(1957年9月18日生まれ)、段田安則(1957年1月24日生まれ)、元政治家でタレントの東国原英夫(1957年9月16日生まれ)、シンガーソングライターの山崎ハコ(1957年5月18日生まれ)、歌手の城みちる(1957年11月18日生まれ)など、かなり個性的かつ実力派の顔ぶれが並んでいる。

 また、『東京ラブストーリー』(小学館)、『あすなろ白書』(小学館)、『P.S.元気です俊平』(講談社)、『小早川伸木の恋』(小学館)など数々の名作漫画を生み出した柴門ふみ(1957年1月19日生まれ)、サッカー元日本代表の選手のラモス瑠偉(1957年2月9日生まれ)、元参議院議員で現役プロレスラーの大仁田厚(1957年10月25日生まれ)も1957年生まれである。

 皆さん、20~30代の若い頃はもちろん、昔でいうところの「初老」「中老」である40~50代の頃も、そして還暦を迎える(迎えた)2017年現在も、エネルギッシュに活躍されている。

■まとめ

 かつては40歳を「初老」と呼んでいたが、現代の40歳は人生の折り返し地点でありようやく後半戦に入ったところである。とはいえ、40歳のタイミングで体力や容姿など今までの自分とは変化してきている、いわゆる「老い」を実感しやすいのは現代も変わらない。残り半分の人生を謳歌するためにも、40歳の節目で今一度自分の生活習慣や健康状態を見直すことが大切かもしれない。

 そして現代の「初老」といえる満60歳の「還暦」を迎えたとしても、人生はまだあと20年、平均寿命の4分の1も残っているわけであり、できることなら、なるべく元気に健康で文化的な老後を満喫するために、若いうちから食生活の改善や運動習慣を身につけておきたい。

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