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2018.01.11

香典返しのあいさつ状は宗教によって違う!? 常識とマナーを解説

香典返しのあいさつ状は宗教によって違う!? 常識とマナーを解説

香典返しのあいさつ状は宗教によって違う!? 常識とマナーを解説

 日本では、めでたい祝いごとを「慶事」や「祝儀」、不幸な悔やみごとを「弔事」や「不祝儀」と呼ぶ。これらの慶弔には古来から受け継がれてきたさまざまなしきたりや約束ごとがある。地域や宗教・宗派などによって多少の違いはあるものの、基本的な常識やマナーに大きな差はない。特に弔事に関しては、突然やって来る。いつ何が起こっても落ち着いて対応できるよう、前もって最低限の知識は身につけておきたい。

■常識として押さえておきたい「香典返し」の基本

 まずは香典返しについての基礎知識から勉強していこう。

●香典とは

 香典(こうでん)とは、葬儀といったお別れの席において、故人の霊前に供える金品のことである。「香」は冥福を祈って手向ける線香、「典」は霊前に供える金品のことを指す。宗教によって異なるが、通夜や告別式などの参列者が「御霊前」「御香料」「御香典」などと表書きした不祝儀袋の中に香典を入れて遺族に渡すのが一般的だ。

●香典返しとは

 香典返しとは、いただいた香典へのお返しやお礼として、遺族が葬儀などの参列者に品物を贈ること、もしくは返礼品そのもののことを言う。

●香典返しのタイミング

 香典返しには2パターンの渡し方がある。葬儀などとは別の日に改めて送る「後日返し」と、当日に渡す「当日(即日)返し」である。

□後日返し

 香典返しの方法として、古くから一般的なのは「後日返し」である。香典の金額や相手との関係性に応じた品物を送るのが通例になっている。忌明け日から1か月以内に送るのがマナーだとされているが、忌明け日は宗教によって異なる。後日返しをする際に目安とすべき時期は、以下のようなタイミングである。

・仏式:四十九日法要後の忌明け時

・神式:五十日祭後の忌明け時

・キリスト式:カトリックは30日後の追悼ミサ時、プロテスタントは1か月後の昇天記念会時

□当日(即日)返し

 近年増えてきているのが「当日(即日)返し」という方法である。香典の金額や相手との関係性にかかわらず、参列者全員に同じ品物を渡す。そうすれば早くお礼できるのはもちろん、別の日に返礼品を郵送する手間を省くこともできるため合理的なのである。しかし、当日(即日)返しする際も、高額な香典をいただいた場合は、後日返しと同じタイミングで、さらに別の品物を贈るのが常識となっている。また、地域や世代によっては、この方法になじみがない参列者もいるため、渡したものが香典返しである旨を記したあいさつ状やお礼状などを添えるほうがいい。

●香典返しを辞退された場合

 残された遺族の今後の生活のことを考えて、「香典返しは不要です」と辞退する参列者もいる。そんなときは遠慮せずにお気持ちをありがたく受け取ろう。品物でお返しする必要はないが、お礼状は忘れずに送りたい。

■これが一般的!? 香典返しの金額相場

 続いては、非常識と言われないような香典返しの金額相場をご紹介しよう。これだけ押さえておけば、まず間違いないだろう。

●金額相場

 香典返しの品物を選ぶ際の金額相場は「半返し」と呼ばれ、いただいた香典の半額にするのが一般的だ。故人が一家の主の場合は、少なめの「1/3返し」でも問題ない。いただく香典の金額は一律ではないため、3〜4段階に分けた返礼品を準備するとよい。

●高額な香典をもらった場合

 親族などの近親者からは、高額な香典を包まれることもある。一族として故人の冥福を祈る気持ちが強いからだ。そんなときは半返しにこだわらず、1/3から1/4を目安に品物を選ぼう。

■非常識と言われない香典返しの定番品とかけ紙

 肝心の返礼品は、どんなものを選べばよいのだろうか? 定番の香典返しと品物を包むかけ紙について解説する。

●定番品とその理由

 香典返しとしてふさわしいのは「消えもの」と呼ばれ、食べたり使ったりすれば消えてなくなる消耗品である。お茶や砂糖などの飲食物、タオルや石鹸などの日用品が選ばれる傾向にある。最近では好きなものを選んでもらえ、かさばらず、賞味期限などの心配もないカタログギフトも人気になっている。

●これは絶対贈っちゃダメ!香典返しのタブー

 絶対に贈ってはいけないタブーな香典返しとしては、「四つ足生臭もの」と呼ばれる肉や魚類、おめでたいことを連想させる酒や昆布などが挙げられる。金額が露骨に分かってしまう現金や商品券も避けたほうがよいだろう。

●かけ紙の選び方と書き方

 香典返しにはのしなしのかけ紙をする習慣がある。かけ紙に結ぶ水引や表書きの書き方は宗教によって異なる。

・仏式:水引は黒白の結び切り、表書きは「志」「満中陰志」「忌明志」など

・神式:水引は黄白の結び切り、表書きは「志」「偲び草」「偲草」など

・キリスト式:水引は黄白の結び切り、表書きは「志」「感謝」など

■香典返しと一緒に送るあいさつ状/お礼状の書き方マナー

 香典返しの品物には、あいさつ状やお礼状と呼ばれる手紙を添えて郵送するのが常識だ。最後に、文章作成時に参考してほしい文例を紹介しておこう。盛り込むべき内容が書かれていれば、返礼品の金額や相手との関係性を問わず、全員に同じ文章を使って構わない。

●応用可能な万能型の基本例文

  • 拝啓
  • 先日の(*1続柄)(*2俗名)(*3儀式名)に際しましては
  • ご多用中にもかかわらずご会葬を賜り
  • かつご丁重なるご厚志を賜り大変有難く存じております
  • お陰をもちまして○月○日に(*4忌明け日)を滞りなく相済ませることができました
  • つきましては(*5献辞)のしるしとして心ばかりの品をお送りいたします
  • 何卒ご受納くださいますようお願い申し上げます
  • 本来であれば拝眉の上お礼申し上げるべきとは存じますが
  • 略儀ながら書中を持ってご挨拶申し上げます
  • 敬具

○○年○月○日

  • 喪主 ○○○○○
  • 親族一同

  • *1続柄:「亡父 ○○」「亡祖母 ○○」「故 ○○儀」など
  • *2俗名:キリスト式は、洗礼名も
  • *3儀式名:仏式・神式は「葬儀」、キリスト式は「昇天」
  • *4忌明け日:仏式は「四十九日の法要」、神式は「五十日祭」、キリスト式のカトリックは「追悼ミサ」、プロテスタントは「昇天記念会」など
  • *5献辞:仏式は「供養」、神式・キリスト式は「偲草」など

●あいさつ状を書くときの注意点

  • (1)頭語と結語は書いても書かなくてもよいが、どちらかにそろえる
  • (2)季節のあいさつは省略する
  • (3)文中に句読点は使わない
  • (4)故人の名前を書く
  • (5)参列や香典に対するお礼を述べる
  • (6)滞りなく忌明けの儀式を終えたことを報告する
  • (7)香典返しの品物を贈ることを伝える
  • (8)書面という略儀で済ませることを詫びる

■まとめ

 香典返しに関する最低限の常識とマナーを解説してきたが、思っていた以上に多くのしきたりや決まりごとがあって驚いたかもしれない。必要以上に神経質になり過ぎるのも考えものだが、亡くなった故人に安心してもらうためにも、非常識でマナー違反な香典返しは避けたいところだ。

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